なにかを譲ること、自然の多い街で暮らしたい

自転車の後ろのタイヤがずっとパンクしたまま生活していたらしい。自転車屋のおじいちゃん(もちろん初対面である)と、パンクを修理している間、いろんな話をした。

 
最近晴ればかりで気分がいい。洗濯物もよく乾くし、涼しさと暖かさの混ざる空気がすきだ。
 
例えばパンクを直す間、全然離れたところにある椅子に座らされたというのなら話は別だけれど、小さなお店の中でおじいちゃんと話をできる距離にいて、iPhoneの画面だけをじっと見つめているような人間にはなりたくないなと思うのだ。
 
なんというか、そこに流れる空気を全部殺すみたいな、そんな人間には生まれ変わってもなりたくないし、そういう人間とは、一生仲良くするつもりはない。
 
全然他愛のない話だったけれど泣きそうになった。実際半泣きくらいだったかもね。わたしは人が嫌いなくせに人の情に弱いという、意味不明であやふやな人間だ。
 
ひとよりずっと寂しがり屋だ。温かいものに触れると泣きたくなります。でもわたしはもうそのままでいいかなと思っている。ちょっと前まで、血の通っていなさそうに強くて冷たい人間になりたいと思っていたけれど、すぐ涙が生産されるのをどうにかしたいなと思っていたけれど、最近はそのままでいいやと考えている。良い方向の変化なのか悪い方向の変化なのかは分かりませんが。
 
週3でサークル、週3でアルバイトという生活を通して、生活は案外譲歩で成り立っているのかもしれないと思いました。
 
生活は譲歩で成り立っているのかな。
 
わたしはそもそも譲歩という言葉がすきではない。譲れるものなんて一つも持っていないつもりです。譲れないものしかない人間は良いのか悪いのか分からないし、多分そのどちらでもなく、そういう性格という話、ただそれだけなのだろうけれど、とにかくわたしは何一つ譲歩したくない。
 
そう思っていたのに、この日は次の日に特に用がない/1限じゃないから、まあ大体この辺の時間まで働けるだろうとか、この時間まで眠れるだろうとか、そんなことを考えている自分に気がついてぞっとした。
 
労働は害悪しか齎らしませんなどという偏向的なことを言うつもりは毛頭ないけれど、わたしは確かにそれに近い強い感情を抱いたよ。
 
この時間まで眠れるとかいう、そういう話ではない。わたしは5時に起きるという強い意志のもと生活していたはずだった。わたしの生活の全てはそこから始まって、そして滞りなく毎日が流れていたはずだったのに、全部狂っている。
 
おかしいね。笑っちゃいます。
 
早く何も気にせず、ただ生活するだけの人間になりたい。そのためには無限にお金が必要ですが、わたしには今のところ無限にお金を手に入れる術がありませんので、叶わない夢だね。残念。
 
褒められることがすきだけれど苦手だよというお話もしたいです。
 
わたしは褒められるのがだいすきで、多分プライドが高いことに関係していると思うんだけれど、それでもやはりちょっと苦手なのかもしれない。
 
例えば褒められると恥ずかしくなるし、努力した結果だとしても、その努力を悟られたくありません。わたしはそもそも初めからそれが出来ていたというような顔をしてそこに立っていたい。日本人らしいというのかなあ。よく分かりません。
 
それと、わたしはとても極端な人間なので、褒められた瞬間そのことに対する興味が消えてしまう。興味が消えるというとちょっと言い過ぎなような気もするけれど、例えば何かの練習とかだったら、ああ、もうしなくても大丈夫かなあとか思ってしまう。まだ全然できていないくせに。それはとても悪いことだと思っています。変えたいね。
 
最後に自然の多い街に暮らしたいという話だけれど、これは本当に昔から思っていて、具体的には鎌倉や軽井沢が挙がっている。
 
この話をするたび、誰にでも、どちらも観光地なのでやめておけと言われる。観光地だからなんだ、わたしは住みたいので良いのである。
 
確かに電車も道も混みそうで、それは嫌だけど、わたしの中でそれが嫌な気持ちよりそこに住みたい気持ちが勝っている。圧倒的に。
 
調べたら軽井沢は町らしい。軽井沢町。つまり市役所ではなく町役場というわけである。多分。町役場って響きがすごくすきで、悪くないなと真剣に思った記憶があります。
 
わたしは小さい頃、もっともっとと自分の限界以上のことを望みすぎていたように思う。例えば医者になりたくて医学部を目指していたこととか、一生消えないことではあるし今もその気持ちは残っているけれど、それでもわたしには不可能であることは、もう分かる。
 
何かを悟った人間になりたくありません。今、そうなってしまったのはとても嫌なことだね。
 
朝起きて東京とは違う空気を吸いたい。幸い運転免許も取得したし、不都合は特になさそうに思っています。そういう場所で暮らしたことがないから、あとは暮らしてみないと分かりません。
 
とにかく、車より木が多い街に住みたいし、憧れている。以上。
 
晴れの日はピクニックしたくなるね。サンドイッチとあったかい紅茶とを持って、ピクニックしたあとは日向で昼寝する。早くそんな最高な1日を送れる暮らしを手に入れたい。それでは。