精神の安定、結論の求められないこと、思春期、救われる気持ち、鮮やかなグリーンと閉塞感

昨晩オンライン飲み会をした。なにもしたくなかったから、そのためだけに時間をかけて化粧をした。暇ではないはずなのに暇な気がしてきて、どうにもなにも手につかない。先々週もオンライン飲み会をzoomでやったんだけれど、そのときはカメラをオンにしていなかった挙句、赤ワイン750mlを一本と半分あけて一人愉快に酔っ払ってしまったので(翌朝もちろん全部吐いた上で鬼のような二日酔いだった)、実質はじめてのようなものだった。それはそれで楽しいけれど、そろそろ家に一人で一日中家の中にいることに飽きてくる。生身の人間とお酒が飲みたいし、お化粧をして可愛いお洋服を着て遠くへ出掛けたいし、人目を気にせず外で大騒ぎしたいし、なんでもいいから、とにかく美味しいものが食べたい。


最近は精神がすこぶる安定していてすごくいい。先々週くらいまで2時に寝て1314時に起きる生活をしていたけれど、最近はもっぱら22時には寝て78時に起きている。家中掃除してぴかぴかになったし、自炊もときどきする。野菜が食べたいという気持ちが最近はすごく大きい。買ってきて切って炒めるかスープにするかしかできないけれど、それで十分ということに気づいたので、自炊へのハードルが低くなったのもあるかもしれない。


わたしは現実のわたしを知っている人間が読んだらすぐにわたしだと分かる文章ばかりブログに書いてしまうので(いつどこでなにをした、そもそもの文体、言葉の使い方、聞いている音楽、すきなものなど)、過去の記事をすべて非公開にしていたんだけれど、せっかく記録をつけていたのにと思って、一部を除いてつい先日また公開した。


精神が安定するといいことがいろいろあって、お酒を飲まなくなるし、煙草を吸わなくなる。もちろんお酒はすきだから飲むけど、毎日毎日、ビール2リットルとか、ワイン一本とか、焼酎あけちゃうとか、そういうばかで勿体ない飲み方はしなくなった。べつに悪いことでもないしいいんじゃないとも思うけれど、やらないに越したことはない。煙草も3日に1本吸うか吸わないかくらいに自然と減った。

これは「自然と」という部分が大切な気がしていて、自分で自分に強制したのなら話はまた違う。


最近は将来についてよく考えているけれど、とくに結論の求められるようなことを考えているのではなく、結論も出ないし、ちょっと気分は鬱になるし、いいことはない。それでもそういう時期にいるので必要でずっと考えている。わたしが目指しているところには勉強が必須なんだけれど、今まで遊び呆けてきたから今更勉強しようと思ってもどうしていいのか分からない。勉強しなければならないのにできないから焦る。すぐに部屋の掃除とかしてしまうし、すぐに料理とか買い物とか散歩とか、こうして文章を書いたりだとか、そういうことに逃げてしまう。自分が今までどうやって勉強していたのかを全然思い出せない。世間が許す許さないにはまったく関係なく、まわりの人間が許すのであれば、今すぐに大学をやめてアルバイトして自由気ままに生きたい。許されないから口にしたことは一度もなくて、こうして文章に留めておくけれど、自分自身でもそれはきっと厳しい選択なんだろうと思う。大学を卒業して安定した職業に就くほうがよっぽど悩まなくて済みそうだ。


心が苦しくなるくらい自由が欲しいらしい。


どうしてこういう人間になったのか、自分でもよく分からない。なにに反抗してこんな変な人間になったのか分からない。なにが嫌で毎日しくしく泣いたときがあったのか分からない。なにが鬱でやらねばならないことをできない人間になったのか分からない。


遅くきた思春期なんだろうなと決着をつけて一先ずのところは落ち着いた。


最近はずっとtitle fightを聞いている。title fightはわたしの中で永遠に春の音楽で、例えば冬の寒い朝Mineralを聞いて「がんばろう」と思うのと同じで、朝にtitle fightを聞くと救われる気持ちになる。

title fightアメリカのポストハードコア、エモ、メロディックパンクの辺りをやっているバンドで(アルバムによって結構違う。これは明らかにパンクでしょというもの、これは明らかにシューゲイザーでしょというもの、これは明らかにエモ・インディーでしょというものがある)、一番つよい言い方をするとメロディックハードコアというらしい。つまりメロコアなんだけれど、その一言で片付けたらすごく勿体ないし、わたし個人としては悔しい気持ちになる。

特にすきなのはアルバム2枚目の「Floral Green」で、Leftyという曲が泣いちゃうくらいにいい。

ライブの映像をYouTubeで見たけれど、カッコよすぎて気が狂うかと思ったし、当然に泣いた。

あとは「Hyperview」という比較的新しいアルバムのYour Pain Is Mine Nowという曲もすごくいい。泣かせにくるギターがたまらない。


最近は欲しいと思ったもの、読みたい本、行きたいところ、聞くべき音楽とかをリスト化するようにしている。

欲しいものはすでに結構あって、RMKのすごく鮮やかなグリーンのネイルポリッシュ、celvokeのパウダー、ボディクリーム、sisleyのリップなどなど、読みたい本は西瓜糖の日々、カラマーゾフの兄弟などなど、すぐに忘れてしまうからなんでもかんでもメモに残している。

ぼんやり生きているからか知らないけれどなんだか物忘れが酷いから、これぐらいでちょうどいい。


最近はかつて書いた文章を読み返して「なるほどな」とか「いいじゃん」とか「わかるよ」とか心の中で返事することが多い。

自分が書いた文章を読み返すことがずっと苦痛だったし、これは成長なのか知らないけれど、いいことだなと思う。

懐かしのas you likeからすきな文章を貼り付ける。



海へのゆるやかな下り坂をずっと二人で下りていく。沈黙だけがそこにはあって、鷹がなにを考えているのかは知らないけれど、私はいつもなにも考えていなかった。そういうところから、きっと、根本的に全てが違う。


人間には誰にでも噛み合わせがあって、生まれてからずっと、全部噛み合わないままここまで来てしまったように思う。思い過ごしでもなんでもなく、実際そうなのだ。見慣れた現実は相変わらず殺風景にやさしい。この世に厳しいことなんかなに一つないとでも言うかのように、ぬるま湯みたいにやさしい。神さまが精一杯の同情を与えてくれたみたいだ。


あまりに現実とかけ離れているから、脳が狂ったらしい。ずっと夢を見ているようで記憶が希薄だ。自分の受け答えも、思考も、相手の表情も、感情も、温度も日付も天気もぜんぶが希薄で、時々ものすごく怖くなる。


ゆるやかな閉塞感があった。すきな人間に首を絞められていく感覚がしていた。手綱を握られる気配がした。自分はずっとどこか遠くを飛んでいるのだと勘違いしていた。幻覚でも見ていたかのように白い海がすべてを物語っていた。殺伐とした空気にしたがっていたのは、ずっと、自分だけだ。


鷹は11月のしろい海を見ていた。

「なにも解決しないことがいちばんで、堂々巡りをするくらいなら現実を殺して、はじめからなかったことにして、もう一度ぜんぶ作り直すべきなのかもしれないってずっと考えていた」

青なんてものははじめからそこになかった。

「そんなのはまやかし」「都合のいいように書き換えてきたんだよ、過度の期待を裏切られるのが痛いから嫌なの、ぜんぶぜんぶ、特別だと思ってたら痛い目を見るのは自分だってわかってるのに、全然だめ。約束されたものというか、確実なものなんて一つもあったことがない」



この辺の文章が大体すべて突き刺さる。自分が書いたとあまり思えないけれど、確かにわたしっぽい文章だなと思うから、記憶は難しい。


最近は最近はと書き連ねてきたけれど、そろそろ書くこともなくなってきたので、この辺で終わり。