日記をつける、夜の海

日記をつけはじめました。その日の出来事、見たもの、聞いたもの、飲んだもの(お酒をよく飲むのでその日なにをどれくらい飲んだか忘れないように)、考えたこと、思ったこと、感じたこと、言われたこと、言ったこと、あとから感じる思い、全部を書くようにしています。例えば明日はたまごサンドが食べたいとか、そういう言ってしまえばどうでもいいようなことも。

 

すごくだいすきな人間ができました。恋愛的な意味でこんなに人をすきになることがあるなんて全然想像していなかったから、一体なにをどうすればいいのかよく分からなくて混乱して精神がぐちゃぐちゃになっています。なにをどうすればいいんだろうね。

 

飲みに行った日の帰り、ぜんぜん訳もわからぬままわたしが言い出した「海見たいね」の言葉で(詳しいこと覚えていないのでたぶんそうくらいなんだけど、もしかしたら焚きつけたのは向こうかもしれない、わたしだと思うけど)終電で海を見に行きました。わたしたちの住んでる場所からその時間にいちばんはやく着く海は茅ヶ崎でしたので茅ヶ崎の海へ行きました。某路線にて40分からもうすこしかけて東京駅まで出て、そこから1時間すこし東海道線に乗って茅ヶ崎駅に行きました。海まで寒がりながら2人で歩いて(あとから調べたら1キロくらいだったのですぐに着いた)、人1人もいない夜の海を見ていました。結局1時間くらい。波の様子はずっと見ていてもぜんぜん飽きなくてびっくりしました。わたしはもともと水(川、湖、滝、海などね)を見るのがけっこう好きで、止められない限り永遠に流れを見続けちゃうくらいなんだけど、だからずっと行く・来るを繰り返す海の波を見てたくさんのことを考えていました。大部分は黙って。黙っているわたしに黙ったまま付き合ってくれるから天才なのかもしれないとたまに思います。そして天才なんだろうね、実際、わたしにとっての天才で、なんていうか人間は凸凹みたいなのがあって、そこにはまる人間はまらない人間ってお互いにあって、柔らかい言葉で言えばそうだしちょっと台無しにしてくる言葉で簡潔に言えば「相性」というやつなんだと思うけど、その凸凹みたいなのにすごくきれいにはまるから、いつもいつもびっくりしてしまいます。とにかく海を見て、砂浜はぜんぜん上手く歩けないこととか、自然はすごくなんでも受け入れてくれる気にさせてくれるものだなとか、月も星もこんなに明るいものなのねとか、砂浜は風が遮られている(のかよくわかりませんが)ので寧ろ帰りの道路の方がすごく寒かったこととか、ぜんぶ、この先ずっと忘れることがなくてわたしのことを苦しめてくるんだろうと思ったら、なんでそんなばかなことしたんだろうと思います。それはいいんだけどね。なんにも後悔していないのでそれはいいんだけど。そう言っているだけで本心では後悔しているのかもしれないと思うと、そのことがまた悔しくて、ずっとそういう風に連鎖していくのでなにも止まりません。どうすればいいんだろうね。

 

とにかくそんなことがあったのでぜんぶだめになっちゃって、精神が終わっちゃって、次の日ともだちの家に駆け込んで(昨日のことなんだけど)大泣きしました。ほんとうに大泣きしました。ずっと涙が止まらなくてびっくりしちゃった。いろんな話をしたんだけど、「あなたは自己分析が下手くそなんだからしない方がいい!」と言われ、はっとしました。いい意味ですごい突き刺さってびっくりした。わたしは自己分析が下手くそだからこうしてここに長い文章を綴らないとやっていけないんだと思いました。はじめてまともに分かったことのような気がします。

 

日記は思考を整理してくれるものだと思うのでこれからも書くと気合い入れました。夜の海はだれになにを言われようと最高だったよ、海に行ったのは人生で3、4回目のことでした。以上